無添加で国産にこだわった人にも安全な食と安心なペットフード.

Menu

ペットフードにご用心

第7章 フード切り替え時の不思議な慣習

良いのか悪いのか分かりませんが、こんな慣習がドライフードには存在しています。
食べさせているドライフードを別の製品に切り替える時の注意です。
「一度に切り替えず、前のフードに少しづつ混ぜて食べさせてください。」の注意喚起です。
人の加工食品には見られない独特の食べさせ方です。
スーパーで買った品物がたとえ新製品であってもレジでこんな注意を受けた試しがありません。
このフード切り替え方法は、隅々まで行き渡っており、至極当然のように思われています。
販売側も何一つ疑問を持たずというより、販売側が作り上げた伝統ある不思議な慣習です。

なぜこのような慣習ができたのでしょう?
答えは、簡単です。
今から30年ほど前の事です。
ドライフードがこの世に現れ、各社凌ぎを削るほどの販売店確保と顧客確保の一大戦争が勃発しました。
販売側も少しでも儲かるフードを売りたいのが人情です。
後発のメーカーは、取扱いに当たり様々な条件を販売側に提示してきます。
「卸値はこのぐらいで…」、「これだけ纏めて取って頂ければ添付条件を付けますよ」等と、販売側の心理をくすぐります。
そのころの添付条件とは、1割2割3割と取る量によってフードをタダでおまけしてくれる等。
販売側にとって売れれば、おまけ分の支払がないぶん全額儲けにつながります。
ペットフードの勃興期は、まさにシェア争い。
ここに販売側が加担したのです。
私ですか?
当然巻き込まれたというより、進んで参加と言うところでしょうか。
こんなことが数年続き、後はホームセンターやディスカウントにおはちを奪われます。
ここまで市場の値崩れが続くと、最後に考えさせられるのが、「一体、製造原価はいくらやねん」と壁に突き当たります。

何か論旨が外れているように思えますが、この勃興期のシェア争いと販売店の儲け追求がこんな慣習を生んだのです。
当時のフードの質は、余りにも悪すぎた。
フードを切り替えるとすぐに下痢がはじまる。
単純な下痢なら何とかなるが、血便・水様便にまでなると仔犬などまさに命がけ。
亡くなった仔犬も相頭数いたはずです。
そうすれば飼い主からきっついクレーム。
メーカーから言われた通り販売してもクレームの矢面に立つのは、何時も販売店。
余りのクレームの多さに販売店もたじろぎます。
メーカーにこうだったと説明しても返事はなしのつぶて。
今の時代だったら企業倫理が優先し、販売側も消費者も黙ってはいないでしょうが、当時はまだまだ企業倫理なんて言葉すらない時代でした。

販売店も馬鹿ではありません。
クレームばかりではたまったものではない。
ここで考え生みだされたのが、自然発生的に広まった切り替え時の注意喚起のことばです。
この方法でクレームの数は一気に減少しました。
「めでたし、目出度し」でしょうか?
そうではないのです。
販売店の考えは、別の処に向かっていったのです。
乱売競争からの脱却とフードの質の問題が浮上してきたのです。
そして品質向上のテーマは、絶えることなく今日まで続いています。
お蔭で雨後の竹の子のようにフード製造工場がある。
大手メーカーも中小メーカーも品質には気を配り始めています。
原材料や添加物の問題はさておき、質の向上には前向きです。

まだまだクリアしなければならない問題を抱えていますが、今もこの言葉通り切り替え時の注意を声高に叫んでいるフードがあったとしたら、もはやフードとしての資格は全くない。
また、販売店の勉強不足も否めません。
つくづく思い返せば、一度ついてしまった習慣や慣習はなかなか消し去ることはできないという実感です。

人もペットも消化器官は皆同じ。
栄養素も皆同じ。
それがペットだけに、こんな注意が残っている。
家族と一緒に食事に行った時、レストラン側からこんな注意を受けたことはないでしょう。
食べ物は、それが当たり前だからです。

 


マイティウェーブショッピングサイト
お電話での注文 FAXでの注文
直販店のMAP

新着情報

今日のつぶやき

プロフィール

押川亮一
(おしかわりょういち)

1947年生まれ。 
宮崎県出身。大学卒業後、金融機関へ。
1974年に独立。 ペットショップ「ファミリーペット」主催。 母親の難病指定が引き金となり、免疫療法を学ぶ。
1994年2月「ペットフードにご用心!」宝島社より出版
1994年6月「獣医さんにご用心!」宝島社より出版
1996年「マイティウェーブ」を立ち上げる。
2005年8月「愛犬が喜ぶワンワンごはん」技術評論社より出版。
2005年9月「新・ペットフードにご用心」宝島社より出版。
2008年12月「ペットフードの危ない話」宝島社より出版。
特に食の問題点を追及し、苦痛のない自然療法をライフワークとし、現在は、キャリーオーバー・食品添加物・ポストハーベストに反対し、無添加製造そして昔の食べ物に戻す事を念頭に製品開発に励む

メルマガのご案内

「ペットフードにご用心」

ペット愛好家(犬・猫)なら知っておきたい、ペットフードのうそ・ホント?!
ペットフードにご用心の著者、マイティウェーブ押川亮一が伝えるお役立ち情報満載のメルマガです。
よもやま話も含めて、ペットの食事のあり方、健康、病気などヒトと対比しながら広くお話を進めていきます。

まぐまぐ登録