提唱したのは、スポーツ庁鈴木大地長官。

言い分はこうだ。

「スニーカーを履くことによって、一日1,000歩歩くことを増やし、運動不足解消を一つの狙い」とした。

所謂、国が率先して行うということだ。

こんなことが以前政府が提唱し国民に浸透した。

「一日30品目を摂取する」であった。

マスコミは持ち上げ話題になったものである。

その当時、流行したのが雑穀米。

日本中で雑穀ブームが到来した。

まるで小鳥の餌と云わんばかりの見た目であった。

スーパーの棚には、雑穀が結構大きな割合で占めた。

玄米ブームもその一環であった。

食事に行くと、「白米にしますか? 五穀米にしますか?」と聞かれた時代である。

雑穀米には、10種類をブレンドした商品まで出る。

これで30品目のうち、10品目が達成される。

あと20品目だ。

台所を預かる主婦の皆さんは、経験され悩まされてきたのだと思う。

不足すれば、我が家の食事はよろしくないのかと。

この運動も政府主導であった。

ところが、今の厚労省は30品目は何一つ提唱していない。

コレステロールの問題さえ、「脂肪の摂取を極力控えましょう」と唱えていたが、研究が進み食べ物に含まれる脂肪分は儚くも否定された。

体内のコレステロールは、自分の体の中で80%作られていることを発見したからだ。

いまだに以前の考えを信じている人は多い。

コレステロール悪者説である。

塩も然りだ。

日本で一番塩の摂取利用が多い長野県。

男女とも長寿日本一だ。

何故塩の摂取量が多いのに、長野県は日本一なのか。

説明はこうだ。

野沢菜を食べ食物繊維を豊富にとっているからだという。

では、野沢菜の塩分は? と聞きたい。

政府主導で運動を進めると必ず後から齟齬をきたす。

鈴木長官が提唱したのか、政府がこれをしなさいと指導したのか知らないが疑問だらけだ。

この長官は、元々水泳選手だろう。

スポーツは元々好きな人だ。

確かにスポーツをすると筋骨逞しくなることは認める。

しかし、あくまでも筋骨だけだ。

内臓が人より鍛えられることはまずない。

内臓は鍛えようがないからだ。

親から貰った遺伝が作用する。

アスリートと云われる人で長寿の人はあまりいない。

現役時代、内臓にあまりにも負荷をかけ過ぎているからだ。

物事なんでもほどほどである。

歩くことが悪いと言うつもりはないが、この提唱に異議ありである。

スポーツをしなかった人の方が全体的に長生きしているぞ。

全く仕事だというのに、スニーカー。

元々は運動靴だろう。

襟を正すことを求められる仕事の世界で運動靴はいただけない。

ジャージー姿で教壇に立っている先生も然り。

これでは生徒に甘く見られる。