日曜日の事である。

台風の接近中にもかかわらず、「牛タン」が食べたくなり、吉祥寺に車で出かける。

外は大雨である。

行く時は、「この雨だ、空いているぞ」と喜び勇んだが近づくにつれ大渋滞。

何とか駐車場に入れ、雨の中を牛タン屋へ。

牛タン屋も外に列。

なんでこんな日に? と意味が解らない。

台風なのになんでこんなに人が多いのだ?

答えはすぐに出た。

ハローウィンだ。

店の飾りはハローウィン。

初めて見た光景。

渋谷だけかと思っていたらハローウィンは全国区だ。

元々アメリカでは、ハローウィンは子供のお祭り。

それなのに我が国は大人のお祭り、日本人が幼児化しているのだ。

情けなさに思わず吐息が漏れる。

またこの土砂降りの雨の中を七五三。

着物も何もかもずぶ濡れだ。

日本人の行動力には驚かされる。

何がなんでも七五三。

私の子供時代、こんな光景はなかった。

今の子供は至れり尽くせりだ。

爺さん婆さんも大変である。

出費だらけである。

するのは当たり前の風潮に祖父母の財布はやせ細る。

「やれば立派な子供に育つのか? そんなことはないだろう?」 と心の中で呟く。

『人がやるから、うちもやる』 精神である。

こんな時だけ信心深いとは… 神様も都合の良さに苦笑い。

ハローウィンの光景と七五三の光景、二つの時代の流れを見た。

早々と買い物を済ませ帰宅するが、渋滞は相変わらずである。

じっと家にいるべきだったと、後悔先に立たずであった。

でも牛タンはおいしかった。