今回はのテーマは『骨格と内分泌の問題について』です。

まず「骨格」を考えましょう。

小型犬によく見られるのが「股間接形成不全」や「膝関節形成不全」です。

そして中・大型犬によく見られるのが、成長速度が速いために生ずる「骨軟骨の形成不全に伴う骨不全」です。

すべての犬種に共通する、遺伝的要因を筆頭に栄養や運動などが影響するようです。

「食事は勧められた総合栄養食を与えているのになぜ?」と思われるでしょうが、形成不全の犬は後を絶ちません。

総合栄養食をもう一度考え直す必要があると思います。

変形性関節症と診断された場合、年齢や肥満による関節への負担を指摘されるでしょう。

ここで問題になるのが「去勢、避妊」の有無です。

性ホルモンは、骨の形成には欠かせません。

女性が閉経後、骨に問題を抱えるのはこのためです。

肥満になると、獣医師は決まったようにダイエットを叫びますが、そう簡単にはいきません。

中には高い金額のダイエット食を購入させられる場合もありますが、体重が減ることはありません。

そうなると食事量を減らすことになります。

その結果、一日中寝ていることが多くなるはずです。

エネルギー量の不足です。

ダイエットの難しさはお分かりのはずです。

そして、関節に過度の負担を生じさせ、犬は痛みに悩まされます。

散歩や運動を嫌がるのはこのためです。

余りにもひどい場合は、外科的措置もありますがオールマイティではありません。

犬の場合、骨の形成は、ヒトのように長い期間かけて行うことはできません。

成長期が限られているのです。

その短期間にすべてが掛かっています。

昔と違い、今の散歩中の犬を見ていると何らかの形で歩行障害があるように思えます。

中・大型犬では尚更その傾向が顕著です。

成長期の運動量が少なすぎるのです。

時代の流れかも知れませんが、男の子や男性(父親)が散歩する姿を見かけるのは稀なことです。

本来の犬の運動量をこなすのは、女性や年配の方では少し荷が重い気がします。

小型犬も然りと云っておきましょう。

今の犬は、足を踏ん張って走ったり散歩をしていないため、足の爪を切る羽目になっています。

余談ですが、昔は犬の世話(食事も含めて)は、子供や男性(父親)の仕事でした。

猫は、不思議と女性(母親)が世話をしていました。

仔犬を飼い始めたら、「まず生後6ヶ月が勝負だ」と思ってください。

内臓を保護するのは骨格、骨格を支えるのは筋肉。

あなたの犬の後ろ脚の筋肉は発達していますか?

とても大切なことです。

ヒトの場合でも寝たきりになるとの筋肉は細くなり、最後は歩くこともままなりません。

あなたの犬がこのようにならないためにも成長期の時期に手抜きは出来ません。

 

次に「内分泌」についてです。

内分泌とは、ホルモンの事です。

代表的なものを記しておきます。

膵臓・甲状腺・副腎皮質などが挙げられます。

原因は、ホルモンの機能亢進並びに機能低下です。

ホルモンのバランス異常によって生じる糖尿病・低血糖・甲状腺機能低下症など、皆さんよくご存じの病気です。

一般的な症状として、多飲・多尿・脱毛・肥満・衰弱があり血糖値が高くなる病気です。

膵臓にあるランゲルハンス島の異常です。

インスリンの産生が少ない場合になります。

手当としては、インスリンの投与という事になります。

合併症として、白内障や網膜症も現れます。

逆にインスリンの産生が多い場合、血糖値が下がり低血糖となります。

犬の場合は、運動を極度に嫌い意識混濁や発作を伴い、時として命にかかわる場合もあります。

血糖値を上げる措置をしなければなりません。

これらの症状は、ヒトと全く変わりません。

よく観察すれば初期の段階で予防は可能です。

結局のところ、「骨格と内分泌」は食事が大いに関係しているという事です。