九州地方の災害。
生まれ育った地域、気が気ではない。
関西から西は、自然災害に子供の頃から何度経験したことか。
水害など当たり前であった。
そのため関東と違い、家の床が高く、柱が太く、屋根の勾配が緩やかだ。
戦後、水害は日常茶飯事であった。
しかし、今回は規模が大きい。
地方財政は、国頼りである。
都会と違い、整備する予算も不足しがちである。
日本の国土は、わずかな平野に多くの河川。
河川は、天井川が多く砂州で平野が作られている。
田や畑は、水を必要とする。
河川の周辺には多くの田畑がある。
水田はダムの役割を果たすが、予想外の雨はこの機能を台無しにする。
東京でこれだけの雨が降れば安全かというと答えは「NO!」だろう。
小河川は、暗渠化され下水に流れる雨水を処理できる能力があるのか疑問だ。
平野の一級河川は、すべて天井川だ。
運ばれた砂や人工的な埋め立てで広がった関東平野。
九州以上の被害が出そうである。
子供時代、何度か水害を経験しているが、後始末が大変である。
今のように水洗トイレではない。
若い人には何のこと? と云われるかも知れぬが「ボットントイレ」である。
そのため、後始末と同時に伝染病を防ぐ消毒が隈なくおこなわれる。
リヤカーに噴霧器を据え付け、白煙の消毒液を撒く。
水道はすぐに断水、井戸は汚染水で一杯。
生水は一切ご法度。
沸かして飲むのである。
今のようにペットボトルなどない時代だ。
若い人は想像できるだろうか。
こんな水害を何度も経験している。
亡くなった同級生もいた。
学校が始まれば、机の上に小さな花束。
想い出しても嫌な思い出だ。
熊本地震の後は水害の天災。
他国の援助より国内の整備だろう。
外遊中の総理。
日程を短縮し早期帰国なら許せるが、日程通りだと帰国後またやられるぞ。