同じことばでも、身内の者の言うことは善意に解釈し、他人の言うことは悪意に解することがあるということ。また、知恵は働かせ方によって、よくも悪くもとられるということ。
「2018年6月」の記事一覧
『林間に酒を煖(あたた)めて紅葉を焼(た)く
林の中で紅葉を集めて火をたき、酒をあたためて飲む。秋の風情を味わう楽しさをいう。
『利を営む者は患い多く、諾を軽んずるは信寡し』
もうけることばかり考えている者はいつも悩み事が絶えず、何でも軽々しく引き受ける者はあまり信用されないということ。
『利を争うこと蚤甲(そうこう)の如くにして其の掌(たなごころ)を失う』
小さな利益に目を奪われて大きな利益を失うことのたとえ。爪の甲のような小さな利益にこだわって、手のひらのような大きな利益を失うという意から。
『力は貧に勝ち慎は禍に勝つ』
努力すれば貧乏を克服することができ、、言行を慎んでいればわざわいを防ぐことができるということ。
『力田も年に逢うには如かず』
人間の力は、とても自然の力には及ばないということのたとえ。どんなに耕作に励んでも、豊作の年の収穫には及ばないという意から。
『両葉(りょうよう)去らずんば斧柯(ふか)を用うるに至る』
悪いことやわざわいになりそうなものは、小さなうちに取り除いておかないと、あとで面倒なことになるというたとえ。二葉のうちにつみ取っておかないと、大木になってからでは斧で倒さなければならなくなるという意から。